モンゴル旅行で気をつけたいスリ・盗難5か所|傘を使った新しい手口にも注意
サィンバイノー。H&Aトラベルのバルサーです。
モンゴルは、草原やゴビ砂漠では盗難を心配する場面はあまりありません。しかし、ウランバートル市内の観光地や人が集まる場所では、スリに注意が必要です。日本の外務省も、ウランバートルではカバンから財布やスマートフォンを盗む被害が多いと注意を呼びかけています。特に観光シーズンは、外国人旅行者が狙われやすくなります。
今回は、実際にガイドから報告された事例も含め、モンゴル旅行中に特に注意したい5か所をご紹介します。
1.ザイサン丘


ザイサン丘は、ウランバートルの街を一望できる人気の観光地です。景色がきれいなので、展望台では多くの人が写真を撮っています。しかし、景色やスマートフォンに集中している時は、周囲への注意が少なくなります。昨日終了したツアーのガイドから、ザイサン丘で4~5人ほどのスリと思われるグループに目をつけられたとの報告がありました。
そのグループには、天気が良いのに傘を持っている人がいました。一人が旅行者に話しかけて注意を引き、その間に別の人がカバンやポケットを狙う手口です。持っている傘は、犯行の様子を周囲から見えにくくするために使われていたようです。
ガイドがお客様に注意を促したところ、それを聞いていたグループの一人から「殺してやる」と脅されました。幸い、お客様に被害はありませんでしたが、犯人と思われる相手に直接注意することには危険もあります。
怪しい人に気づいても、にらんだり言い争ったりせず、まずその場所から離れてください。
2.ガンダン寺
ガンダン寺は、ウランバートルを代表する仏教寺院です。境内には旅行者だけでなく、地元の参拝者も多く集まります。
お寺の建物や仏像を見ている時、また写真を撮っている時は、背後への注意がおろそかになりやすいです。
外務省の安全情報でも、ガンダン寺などの観光地でスリやひったくりの被害が発生していると案内されています。
特に入口付近や人が集まる場所では、リュックを背負ったままにせず、体の前に持つと安心です。

3.スフバートル広場
ウランバートル中心部にあるスフバートル広場も、多くの旅行者が訪れる場所です。
昼間は広く開放的なので、「まさかここでスリに遭うことはないだろう」と思うかもしれません。しかし、イベント開催時や夕方など、人が多くなる時間は注意が必要です。
2024年には、日本人旅行者がスフバートル広場周辺で続けてスリに遭ったことから、在モンゴル日本大使館が注意喚起を出しています。
写真を撮るためにカバンを地面へ置いたり、スマートフォンと財布を同じポケットに入れたりしないようにしてください。


4.ノミンデパート周辺
ノミンデパートは、食品やカシミヤ製品、お土産などを購入できる便利な場所です。
店内だけでなく、出入口や周辺の歩道も人が多くなります。買い物を終えた旅行者は、財布を持っていることが分かりやすいため、店を出た後も注意が必要です。
カナダ政府の旅行情報でも、ウランバートルのステートデパート周辺は、スリに注意したい場所の一つとして紹介されています。
買い物後は、その場で財布をカバンの上部に入れず、ファスナー付きの内ポケットへ戻しましょう。スマートフォンをズボンの後ろポケットに入れるのもおすすめできません。

5.ナラントール市場
ナラントール市場は、衣類、乗馬用品、生活用品、モンゴルのお土産まで、いろいろな商品が並ぶ大きな市場です。
ローカルな雰囲気を楽しめる場所ですが、通路が混雑することも多く、旅行者は特に注意が必要です。
人と体がぶつかるほど混雑している場所では、カバンを開けられても気づかない場合があります。複数人が周囲を囲み、わざと進路をふさぐことも考えられます。
市場へ行く時は、多額の現金やパスポートをできるだけ持ち歩かず、必要な金額だけを分けて持つと安心です。

財布がカバンに残っていても安心できません
以前、私バルサーが担当したお客様もスリの被害に遭いました。
その時の手口はとても巧妙でした。財布そのものを盗むのではなく、財布の中から現金だけを抜き取り、空になった財布をカバンの中へ戻していたのです。
お客様は財布が残っていたため、すぐには被害に気づきませんでした。「財布がカバンに入っているから大丈夫」とは限りません。観光後や買い物後には、財布の中身やスマートフォン、パスポートなども確認してください。

モンゴル旅行中にできるスリ対策
難しい準備は必要ありません。次のことを意識するだけでも、被害の可能性をかなり減らせます。
- リュックやショルダーバッグは体の前で持つ
- カバンのファスナーを必ず閉める
- 財布やスマートフォンを後ろポケットに入れない
- 現金やカードを一か所にまとめない
- パスポートと財布を別々に保管する
- 写真撮影中もカバンを地面に置かない
- 知らない人に話しかけられた時は、荷物にも注意する
- 不自然に傘や新聞などを近づける人から離れる
- 混雑した場所では、時々カバンの状態を確認する
スリらしい人物に気づいても、自分で捕まえようとするのは危険です。ガイドや警備員、警察へ知らせ、まず安全な場所へ移動してください。
過度に怖がる必要はありません
このような話をすると、「モンゴルは危険な国なの?」と心配になるかもしれません。
しかし、すべての観光地で必ずスリがいるわけではありません。少し注意して行動すれば、ウランバートル観光も十分に楽しめます。
大切なのは、日本にいる時と同じ感覚でカバンを開けたままにしないこと。そして、知らない人に話しかけられた時は、その人だけでなく周囲にも注意することです。
H&Aトラベルでは、ガイドとドライバーが現地の状況を確認しながらご案内しています。気になる人物や不安なことがあれば、遠慮なくガイドへお伝えください。
せっかくのモンゴル旅行です。少しだけ防犯を意識して、安心して観光を楽しんでください。



