馬頭琴ってどんな楽器?ツェルメン先輩に聞いてみた

サィンバイノー!H&AトラベルのWEB担当バルサーです。

今日は、私の上司でもあるツェルメン先輩に、馬頭琴について話を聞いてみたいと思います。

ツェルメン先輩は、幼い頃からご両親の影響で馬頭琴を習ってきました。小さいころはかなり厳しく教えられたそうです。

実は去年、日本へ出張した際には、日本の旅行会社向けのモンゴル説明会で、多くのお客様の前で馬頭琴の演奏も披露しました。今回はそんなツェルメン先輩に、馬頭琴の魅力を語ってもらいます。

バルサー:まず、馬頭琴ってどんな楽器なんですか?

ツェルメン:簡単に言うと、弓で弾く弦楽器です。弦は2本だけです。でもこの2本で、すごくいろんな音を出せます。モンゴルでは、ただの楽器じゃなくて「文化の一部」です。昔から遊牧民の生活の中にありました。

演奏ってどうやるんですか?

バルサー:見た目はシンプルですが、演奏は難しいんですか?

ツェルメン:はい、実はけっこう難しいです。まず、楽器を足の間に立てて持ちます。そして弓で弦をこすって音を出します。ギターみたいに押さえるのではなくて、指で軽く触れる感じで音の高さを変えます。あと、弓の動かし方で音の強さや雰囲気が変わります。同じ音でも、やさしくも強くもできます。

演奏するときの服装は?

バルサー:演奏するときの服装にも決まりはありますか?

ツェルメン:はい、あります。正式な場では「デール」というモンゴルの民族衣装を着ます。特にイベントや舞台では、ほとんどデールです。でも普段の練習やカジュアルな演奏では、普通の服でも大丈夫です。観光のお客様の前で演奏する場合は、モンゴルらしさを感じてもらうためにデールを着ることが多いです。

子どもの頃の練習は正直きつかった?

バルサー:小さいころからやっていたと聞きましたが、大変でしたか?

ツェルメン:正直に言うと、大変でした(笑)毎日練習しなさいって言われて、遊びたいのに練習してました。でも今はやってよかったと思います。モンゴル人として、自分の文化を体で覚えている感じです。

日本で演奏したときの反応は?

バルサー:去年、日本で演奏したときはどうでしたか?

ツェルメン:すごく緊張しました。でも演奏が終わったあと、たくさん拍手をもらってうれしかったです。「初めて聞いたけど感動した」と言ってくれる人も多かったです。言葉がなくても伝わるのが、馬頭琴のいいところだと思います。

馬頭琴にはどんな物語がある?

バルサー:さっき少し聞いたんですが、馬頭琴には伝説があるんですよね?

ツェルメン:はい、有名な話があります。「スーホの白い馬」という物語です。大切にしていた白い馬が亡くなってしまい、その馬を忘れないために、少年が楽器を作ったという話です。だから、馬頭琴の先には馬の頭がついています。ただの飾りではなくて、「大切な存在を忘れない」という意味があります。

あと、これはちょっと面白い話ですが、
日本に行ったとき、この馬の頭の部分が取れてしまったんですよ。たぶん日本は湿気が高いので、木が影響を受けたんだと思います。それだけこの楽器は自然の素材でできていて、
環境の影響を受けやすいということでもあります。一応、帰国して修理しました。

草原で聴く馬頭琴は何が違う?

バルサー:やっぱり草原で聴くのがいいんですか?

ツェルメン:はい、全然違います。町だと「音楽」ですが、草原だと「風景」になります。風の音や静けさと一緒に聞くので、気持ちに残ります。観光で来る方には、ぜひ一度体験してほしいです。

馬頭琴の音ってなんで少し切ない?

バルサー:聞いていると、ちょっと切ない感じがしますよね。

ツェルメン:それはさっきの物語とも関係があります。でも、その前に音のイメージを少し説明すると、馬頭琴の音は、ただのメロディーではなくて風景に近いです。例えば、草原を走ってくる馬がだんだん近づいてきて、目の前をさっそうと走り抜けていくような感じ。また、風が大地の上をぐるっと回っているような、広がりのある音にも聞こえます。そういうイメージがあるから、聞いていると自然と気持ちが動きます。そして、さっきの物語とも関係があります。馬頭琴は、亡くなった馬を思って作られたという伝説があります。だから、音に気持ちが入っているんです。モンゴル人にとって、馬は特別な存在なので、その気持ちが音に出るのだと思います。

最後に、旅行者へのおすすめ

バルサー:これからモンゴルに来る人におすすめはありますか?

ツェルメン:もし時間があれば、近くで生演奏を聞いてください。できれば夜、ゲルキャンプで。それだけで、モンゴルの印象が大きく変わると思います。

ツェルメン先輩の話を聞いて

馬頭琴はただの楽器ではなく、モンゴルの生活や歴史とつながっているものだと感じました。

観光だけでなく、こういう「音の体験」もぜひ旅に入れてほしいです。

▶ モンゴルらしい体験をしっかり組み込みたい方へ

H&Aトラベルでは、ゲルキャンプでの馬頭琴演奏や遊牧民訪問など、「ただ見るだけでは終わらない体験型ツアー」をご提案しています。

気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

演奏しているのは、モンゴルの人気バンド THE KHIIMORI BAND
3人組のグループで、リーダーは馬頭琴とギターを担当、ほかにもパーカッションやフルートなどを組み合わせた演奏が特徴です。

メンバー全員が高い演奏技術を持ち、毎年中国・韓国で海外公演を行うほか、モンゴル国内でもテレビ出演多数の実力派バンドです。

収録曲には
アルタイ地方の自然や祖先をたたえる「アルタイ賛歌」、
祝いの場で親しまれる「ジャラム・ハル」、
南ゴビの絶景をテーマにした「ツァガーン・スパーガ」など、
モンゴルらしさを感じられる全12曲を収録しています。

日本への発送も対応(送料込み15ドル
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

  • URLをコピーしました!