モンゴルの古代の宝「ジャルガランティン・アム鹿石群」を訪ねて

サィンバイノー!H&AトラベルWEB担当のバルサーです。
モンゴルには、大自然だけでなく、太古の歴史を感じられる素晴らしい遺跡が眠っています。今回は、私がお勧めする観光スポット「ジャルガランティン・アム鹿石群」の魅力をご紹介します。

「鹿石(しかいし)」ってどんなもの?

「鹿石」とは、今から3000年以上も前、後期青銅器時代(紀元前1200年〜紀元前600年)に作られた古代の巨石記念碑です。大きなものは高さが4メートルにも達し、石の表面には雄鹿(スタッグ)や馬などのシンボルが非常に精巧に彫刻されています。

これらの石碑は、当時の重要な人物を追悼するため、あるいは特別な儀式のために建てられたと考えられています。モンゴル全土で550以上の鹿石が確認されていますが、その中でもジャルガランティン・アム遺跡は最大級の規模を誇り、保存状態も非常に良好です。

ジャルガランティン・アム遺跡の3つの見どころ

1. 古代遊牧民の暮らしと死生観に触れる

この遺跡は、鹿石だけでなく、「キリクスール」と呼ばれる古墳や、生贄の祭壇、馬の遺骨などと一緒に発見されています。これらは、青銅器時代のユーラシア遊牧民たちがどのような儀式や葬送文化を持っていたのかを知るための、非常に貴重な資料です。まさに「過去への窓」とも言える場所です。

2. 先史時代アートの最高傑作

石に刻まれた雄鹿の彫刻は、驚くほど美しく、動きまで感じられるほど繊細です。約3000年前にこれほど高度な彫刻技術と芸術性が存在していたことに、多くの人が驚かされます。青銅器時代のユーラシア大陸においても非常に独特な文化であり、モンゴルを代表する古代芸術のひとつと言われています。

3. 神秘さを引き立てる大自然の絶景

遺跡があるハヌイ渓谷は、なだらかなステップ(草原)、遠くにそびえる山々、そしてどこまでも広がる空という、まさに「モンゴル」を象徴するような風景に囲まれています。観光地化が進みすぎていないため、静かな環境の中で遺跡をゆっくり見ることができるのも大きな魅力です。風の音だけが聞こえる草原の中に立つ鹿石は、かなり神秘的な雰囲気があります。

2023年9月ユネスコの世界遺産に登録

ジャルガランティン・アム遺跡は、ホイト・タミルやウーシギーン・ウブルなどの重要遺跡とともに、「鹿石記念碑および関連遺跡群」として2023年9月にユネスコ世界遺産へ登録されました。

モンゴルの遊牧文化と古代文明を知るうえで、世界的にも非常に価値の高い遺跡として注目されています。

遺跡への行き方

ウランバートルから西へ約600㎞。かなり距離があります。観光地で有名なカラコルムから230㎞と頑張れば日帰りできる距離です。ただ、個人的には近くの「ツェンヘル温泉」のゲルキャンプ宿泊と組み合わせるコースがおすすめです。長距離移動の疲れを温泉でゆっくり癒やせますし、周辺の草原風景も非常に美しいです。星空を見ながら温泉につかるなんてのもよいかもしれません。

ジャルガランティン・アム鹿石群は、単なる考古学的な遺跡ではなく、青銅器時代の遊牧民の世界へとタイムスリップできる特別な場所です。歴史好きの方や冒険を求める方はもちろん、モンゴルの古代の息吹を感じたいすべての人にとって、忘れられない体験になるはずです。ぜひ、次の旅行のバケットリスト(死ぬまでにしたいことリスト)に加えてみてくださいね!

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